あれよあれよという間に、旅行の難しい時代に突入してしまいました。皆様は如何お過ごしでしょう? 随分昔の旅の話になってしまいますが、その時のメモをもとに思い出しつつ書いていきます。2015年の記事、 『あのこをさがす旅』をめぐる旅 の続きになります。 紀和鏡との邂逅 熊野大学の講堂 2017年8月5日撮影 紀和鏡 に、執筆の舞台裏を聴きたい想いを募らせた私は、2017年に開催された 熊野大学 の夏期セミナーに参加しました。熊野大学は文学者の 中上健次 が中心となって設立した…
昨年の記事 『ノーライフキング』と『あのこをさがす旅』 の続きです。 書評『あのこをさがす旅』が届く あのこをさがす旅 地平線ブックス 紀和 鏡, 飯野 和好 年末の多忙を縫って図書館に複製依頼していた書評がようやく届いた。評者は、浅川玲子。『子どもの本棚』(1990年8月号・日本子どもの本研究会) どんな方かとお名前を検索するとまずはホラー小説『リング』『らせん』の女性記者の…
こんなじゃダメ神様、ファミコンゲームと少年少女が出会うとき ファミリーコンピュータのせわしく明滅する画面とやかましい電子音、ニューメディアが生み出す 新しいリアル に、子供だった僕らは夢中だった。そんな僕らを大人たちは奇異の目で見ていた。ときに露骨に僕らからゲームを奪い取ろうとした。 なかには僕らのことを興味深く観察し僕らとファミコンの物語をモノにした大人たちがいた。そう、ファミコンゲーム…